中国北京・秦皇島の旅
2005年3月7日〜北京:故宮その1―頤和園―円明園
中国旅行も七日目。久しぶりの北京観光です。
まず最初に向ったのは故宮です!私の心の中では「ソロモンよ故宮よ、私は帰ってきた!!」と叫び通しでした^^;テーマ曲はもちろん坂本龍一。「コオロギはどこ?」という幼子の声まで聞こえてきます。はっきり言って故宮の中の一海は壊れてしまいます。

大いなる紫禁城〜!
・・といい加減話を戻します^^;
壊れた一海がまずしたことは皇帝気分での記念撮影です。正直旅行へ行っても記念撮影をしない私ですが、こうしたネタ写真だけは必死になって撮影します。この一海の暴走に付き合ってくださったのは添乗員の林さんです。もはや心内で「いい加減暴走はやめなはれ」という言葉など何の力もありません^^;もし友人のHaNiWa☆がいれば間違いなく犠牲になるのは彼です(爆)

気分は皇帝♪
さてさて正直故宮の画像は無茶苦茶あるのですが、そんなことをすればこのページは滅茶苦茶重たくなってしまいます。また故宮はとてつもなく広大で文章や画像では伝えきれるものではありません。

一度座りてええ〜!
宮殿の数は数多く、よくぞ中国は故宮を潰さずにいてくれたと感謝いたします。故宮の秘宝はほとんどが台湾へと渡ってしまいましたが、この宮殿そのものが素晴らしい文物ですので、充分すぎるほど見応えがあります。

すごい人出
日本では味わえない・・・^^
今回は内廷も見学出来ました。内廷の保存状態もよく、どこからか宦官が出てきそうな雰囲気があります。うーん一度でいいので『ラストエンペラー』の一場面やってみたいです。腰に担がれて、手を挙げて「皇帝は歩くぞ!」なんて言って・・・そして走り回って宦官たちと・・・・すみません。また暴走しましたm_m

広大な庭園
故宮の後は頤和園です。以前訪れた時は湖に満面の水がはっており、とても素晴らしい眺めでした。しかし今回は水が凍っていたため、以前ほど素晴らしい光景を見ることは出来ませんでした。

三国志の一場面
しかし頤和園の目玉は回廊に描かれた絵です。
三国志や水滸伝、西遊記の一場面が描かれています。ただ欲を言えば解説板が欲しいですね。おおよそはわかりましたが、一部は何の場面かわかりませんでした。個人的には岳飛が背中に「尽忠報国」の刺青を彫っている場面は良かったです。

西太后お気に入りの石船
そして西太后お気に入りの石船です。頤和園の目玉なのですが、あまり好きにはなれません。凄いとは思うのですが、ただ豪華なだけなような気がするからです。

破壊しつくされた円明園
さてこの日最後は円明園です。
・・・見事廃墟と化していました。かつては見事な西洋風庭園があったと言いますが・・・物の見事に破壊されています。当時西欧列国はアジアを野蛮と言っていましたが、この史跡を見ますとよく言えるなーと感じてしまいます。夕方に訪れたせいもあって、中国冬の時代を彷彿とさせる史跡です。ただ現在再建を試みているようですが、復興せずにこのままなのもまた良いのでは、と思います。
2005年3月8日〜北京:軍事博物館―故宮その2―景山公園―王府井
 さて8日目と9日目は自由行動の日です。
 私が真っ先に向ったのは軍事博物館です!ここでは古代武具ばかりを掲載していますが、4分の3は革命戦争の資料です。ここで大きな声で日本語を喋りますとあまり空気が良くないかもしれません。この一ヵ月後に例の半日デモがあったかと思いますと、ぞっとします^^;

ぐおおおお!!(その1)
 まずはそのようなことを忘れ、古代武具の紹介です。
 正直中国武具好きにはたまらない博物館です。また手作り甲冑に目覚めた私にとって魔力に満ちた空間です。

ぐおおおお!!(その2)
「うーむ、ここはボタンを縫いつけ・・・」などと恐らくこの日博物館に訪れた中でこんな考えをしていたのは私だけでしょう^^;
実は七年前にもここへ来たのですが、感慨がまるで違います。
それもそのはずです。あの頃はまさか甲冑を購入したり、製作したり、甲冑隊を組織するなど夢想だにしませんでした。
「三日遭わざれば活目せよ」
という諺がありますが、まさにそうですね^^;ふと自分の歩んだマニアック街道に唖然としてしまいました^^;

ぐおおおお!!(その3)
馬車、欲しい〜!

木牛流馬
とにもかくにも古代武具コーナーはお勧めです。日本では到底見れないものを一挙に見ることが出来ます。また交通の便も最高に良いですので、北京訪問の際は是非寄ってみてください。
この博物館では三国志鎧用のブーツを購入しました。ここの売店のお姉さんですが全員迷彩服を着用していました。またどうでもいい話ですが対応してくれたお姉さんは優香さんに似ています。

地鉄
今回の北京散策では地鉄(地下鉄)を大いに活用いたしました。日本に比べシンプルな路線ですし、安価ですのでお勧めです。内容も日本の地下鉄と大差はありません。

宋慶齢故居
この日は胡同や北京市内を気の向くまま歩いてみました。その途中、宋姉妹の一人宋慶齢故居を発見することも出来ました。
この日の昼食ですが、適当なお店に入り、適当に頼んでみました。ところがこれが大はずれでした。何かの鳥から揚げと白米を頼んだのですが・・・とにかくまずい!御飯などは奥の方から「チーン!」という最悪な音まで(涙)
このゴテゴテの御飯と唐揚の相性(という言葉が当てはまらないほど)は最悪でした。恐らく2005年度「私が食べた一番まずいものコンテスト」では断突で一位獲得です^^結局ビールを注文し、流し込みながら食べました^^;;

再び故宮へ!
さて気を取り直して再度故宮へ!
故宮では一人で気持ちはもちろん皇帝気分で道の真ん中を堂々と歩きました♪この日は往復してしまい、たっぷりと堪能させていただきました。
有名な「正大光明」の額
故宮ではとんでもないものを購入しました。それは関羽の髭・お面セットです(爆)
しかも「髭だけ欲しい」と交渉してしまいました。お店の人は「な、何だ、この日本人??」といったような表情でした。結局お面だけを残されても困るということでお面ももらってしまいました。・・・しかしこのお面、陶器製で滅茶苦茶重く、この日の一海の重荷となってしまいました。しかしこのお面が後に役立とうとは予想だにしませんでした^^;

景山公園からの故宮は最高!
そして故宮を出て景山公園へ―。夕方でしたので夕陽に染まる故宮をと、寒空の下二時間ほど粘ってみました。いやー、この経験で改めて思い知らされました。人間暑さは何とでもなりますが、寒さだけはどうしようもないですね^^;はっきり言って凍死しそうでした。・・・で結局この日は少し曇っていたために夕陽に染まる故宮は見れませんでした。

カエル^^;
サソリ^^;;
さて故宮をこれでもかというほど堪能したあとはホテルからすぐ近くにある王府井に遊びに行きました。

「王府井」の名の由来
王府井は元来は皇族が住まっていた邸宅の井戸を中心に栄えた場所です。現在では北京髄一の繁華街です。
観光客向けに屋台村が展開しており、カエルやサソリの串焼きも食べることが出来ます。感想ですがカエルはそんなに美味しいとは思いませんでした。一方サソリはと言いますと噂通り小エビのようで美味しかったです。ただ毒が大丈夫かな?と心配にななりますが^^;
で、ここの屋台の兄ちゃんにはご注意を。少し手間取って100元札を出してお釣りを貰ったのですが、思いっきりごまかそうとしました。私が数え「オイコラ、あんちゃん、何しとんねん??」という顔をしたところ、慌てて返却してきました。しかしそれも一発で返却せずに「オウオウオウまだ足りんやんけ!」という顔をしてようやくちゃんとお釣りをくれました。・・・うん、中国らしいといえば中国らしい話です^^;

運が良ければ京劇がただで観れる
そして堂々とボッタクリ戦争を戦ったわけですが、最後の最後、飯屋で思いっきりぼったくられてしまいました(涙)散々歩き回った後で交渉する気持ちがなくなっていたための敗北でした。中国は本当あらゆる意味で若いうちに行くべき国です^^;;
2005年3月9日〜北京:天壇公園
最終日は引き続き、終え北京散策です。
この日は北京観光の目玉の一つ・天壇公園です。天壇公園では市民の方が胡弓などを演奏していました。中国では街中で麻雀をやっていたり、演奏をしていたりなど和やかな場面を見ることが出来ます。

天壇公園
そしてその後はひたすら北京を歩きます。本屋さんに入ったり、雑貨屋さんやデパート、骨董品屋さんなど色々です。
ただ今回の北京は到る所で道路工事がされていました。それは2008年開催予定の北京オリンピックのためです。綺麗になるのは良いのですが、反面中国の持っていた雑然とした雰囲気がなくなるのは残念ですね。

一緒に行進!
骨董や古書でいっぱい!
この日の昼食は少し交渉に疲れ、ケンタッキーで済ませました。ケンタッキーの味ですが、少しチャイナ風味で日本とは異なります。また以前マクドナルドに行きましたが、少しばかり風味が違います。

最後は北京ダックで♪
そして最後は先生方と北京ダックを食べました。北京ダックは前回北京で食べたことがありますが、食べ方を知らずに失敗してしまいました。
北京ダックですが皮肉/蒸しパンもしくは蒸し小麦皮/ネギ/味噌です。蒸し小麦皮に皮肉・味噌をつけたネギを巻き、食べます。ところが前回は味噌ネギとパン、皮肉を別々に食べてしまいました^^;皆さんも北京ダックを食べる際は参考にされてください。
2005年3月10日〜帰国
無事弓を輸入♪
最終日は早朝にホテルを発ち、帰国しました。さてここで一つ難関が・・・。
そう、今回購入しました弓矢です。まずは弦を外し、杖のようにしましたが、堂々と弓などと言えません。中国の税関は無事抜けましたが、問題は日本の税関です。そこで添乗員の林さんから素晴らしい助言をいただきました。
「そうだ、その関羽のお面に付いてきた、と言えば良い」
な、なるほど!その手で行こうといざ日本税関へ向いました。
案の定税関職員から
「その棒は何ですか?」
と聞かれてしまいました。そこで私は首を傾げながら必死に答えます。
「さ、さあ・・・。よくわからないんですがこのお面を買ったらおまけに付けてくれたんです」
「もしかして中国帰りですか?」
「はい」
「ああ、中国ですか」
とこれで無事通してくれました。うーむ、さすがは中国!中国土産=訳のわからない物で通じるんですね^^;;中国四千年の歴史に乾杯です(意味不明)
とにもかくにも無事武器を輸入することに成功しました。そして無事日本に帰国し、10日間にわたる中国旅行が終了しました。
この日は名古屋駅に着くや否や行き着けの定食屋さんで味噌カツ定食を食し、大阪へと戻りました。ううむ、やはり日本の米は美味い!!
当分は中国へは行けないと思いますが、また機会があれば行ってみたいです。今回ご一緒させていただきました先生方と林さんを初めとする添乗員・ガイドの皆さんには御礼申し上げます。
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