京都御所一般公開〜2003年11月7日〜
@春秋限定の御所拝観
 大鎧一式も揃え、次は調度品を購入したいと考えていました。そこでレリコジャパン様にて調度品のご相談をすべく、上洛の予定を立てていたのですが、当初は11月下旬でした。ところが―。ふとレリコ様の掲示板で目に飛び込んだのが「御所一般公開」の六文字でした。さらに追打ちをかけるが如く、装束も展示されていると言うではないですか! その日程はあと四日ほどで終了でしたので、急遽レリコジャパン様に無理を申しまして御所見学を7日に早めていただきました。
 思えば紫宸殿を拝観したのは七年前ほどだったと思います。その時は雨が降っており、ゆっくりと見ることは出来ませんでした。今回こそは晴天の中で清涼殿を見たい―そんな気持ちもあってワクワクドキドキの御所拝観となりました。

巨大な御所の門と壁。凄いです♪
 御所は京都御苑として御所外部までは立ち入ることが普段でも出来ます。ただ門内に入るには事前に許可を得なければなりません。一般公開とはその許可が不要で、どんな人でも拝見出来る年に二回の特別イベントなのです。しかし開催期間は短いため、気がつけば終わっていた・・・ということもしばしばです。
左近の桜と紫宸殿。
 さて普段は入ることの出来ない御所内ですが、さすがは帝のお住まいになられた場所なだけに高貴な感を受けます。日本の皇室は他国の皇室とは違い、静かな雰囲気を持っています。例えば中国の紫禁城などは巨大でかつ華麗な色調の建物が立ち並んでいますが、御所にはいぶし銀的な華麗さ―そういわゆる雅さが漂っています。日本の美意識は一見地味に見えても実は奥深い美が隠されているように思えます。御所はまさにそうした日本文化をこの上なく味わうことが出来ます。
大河でよく見る御所の映像
 上記のカットを見ますと、つい思い出してしまうのが大河『風と雲と虹と』です。平将門を主人公にした話ですが、初めて実際の御所を使ったドラマだったと記憶しています。
ここで即位の大礼が行われた
 さて御所拝観で一番のメインが何と言っても紫宸殿でしょう。歴代の天子が即位し、明治天皇もここで即位されました。さすがの一海も「ここに座りたい」などとは思いませんでしたが(ウソつけ、という声が聞こえる^^;)、大鎧姿で陛の下に控えたかったです^^気分は帝に拝謁する源氏の大将・・・といったところでしょうか^^
A束帯だああ♪


 今回御所拝観に踏みきった大きな理由がこれでした。束帯や裳唐衣(十二単)を拝見出来るからです。12月には源氏物語の夕べで衣冠などを間近で拝見出来るのですが・・・御所で見る束帯はまた格別です♪ちなみに束帯や裳唐衣はこのように衣紋(着用)しました、という再現シーンです。場所は幕末史では有名な小御所会議が行われた小御所です。
 まるで王朝文学から抜け出したような雰囲気があります。うう〜む、私も混ざりたいですね(爆)


 そして束帯を着用する際に必要な衣装・持ち具を紹介するコーナーもありました。思わず「あれは○○万円、いや○○○万円かな? おっ、あの太刀は高いぞ〜」とおよそ雅とはかけ離れた思いを抱いていました。この時の一海衝動波値は凄まじいものがありました^^;;うう〜欲しいよおおお^^;;
B相国寺
 さて、御所をゆっくり堪能した後はレリコジャパン様の所へ直行!―と行かないのが一海です。御所から北に向かい、今出川通りを越えますと、京都五山の一つ相国寺があります。相国寺のイメージは足利義満の建立、応仁の乱で焼失という歴史が一番にありました。御所内では頭の中で衣冠を着用していたのですが、ここからは直垂を着用していました。
法堂
 相国寺の法堂ですが、天井には見事な龍の画が描かれています。この龍の画はどこから見てもこちらを向いているように描かれています。天井を見て歩いていましたので、思わず人に当ってしまいました^^;
鐘楼「洪音楼」
後水尾天皇歯髪塚
 その他にも相国寺には雰囲気の漂う建物や史跡があります。118代後水尾天皇の歯や遺髪を収めた歯髪塚もありました。後水尾天皇は幕府の圧力に抵抗された帝で、その話と後水尾天皇の名はよく耳にしました。『春日局』や『葵徳川三代』、そしておそらく『武蔵』でも沢庵和尚とからんでその名が出てくると思います。
 そんな歴史やドラマを思い出しながら、一路レリコジャパン様のもとへ足を向けることにしました。
Bレリコジャパンへの道にて??
坂本竜馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋跡。
 レリコジャパン様は四条烏丸にあるのですが、この日は相国寺から再度御所に入り、南下しました。そして河原町通りを更に南下し、三条通から四条へと向かいました。その途中にて近江屋跡に辿りつきましたので、ついでに写真を撮ってしまいました。
 と、このようにして一日は過ぎ去りましたが、益々装束熱を高める日になってしまいました^^;束帯を見て、レリコ様の所で調度品の打ち合せをしてしまいましたので^^;11月半ばはまた京に参りますが、本当に京都は飽きることのない素晴らしい街ですね^^本当に楽しい一日でした。

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