2005年3月1日〜名古屋―北京―秦皇島
思えば七年ぶりの中国です!また北京へは9年ぶりでどのように変わったのかも楽しみの旅行です。今回も大学時代の中国語の先生のツアーに加えていただきました。前回は関空からの出発でしたが、現在先生が名古屋で教鞭を執っておられる関係で新しく完成したばかりの名古屋中部国際空港(セントレア)からの出発となりました。
ツアーの人数は10名で、メンバーは皆さん大学の先生方ばかり。一人は学生で私はツアーの中では二番目に若い旅行者でした。しかし皆さん恐ろしいまでの好奇心と行動力・食欲をお持ちの方々ばかりでなまじの学生ツアーよりパワフルな旅行でした^^;
とにもかくにも一時間の遅れはありましたが、一路中国へと出発することとなりました。

噂のセントレア!
まず北京に到着しまして、その後バスに揺られること3時間、北京の北東に位置する秦皇島市へと向いました。秦皇島市の気温は-7度ととても寒かったのですが、中国への想いが寒さを吹き飛ばしてくれました。一日目は移動のみでしたが、明日からの予定に胸膨らませる一海でした^^
北京空港
2005年3月2日〜秦皇島【老竜頭・山海関・孟姜廟】〜
【老竜頭】
秦皇島第一日目の観光は渤海に面する老竜頭です。
老竜頭は万里の長城の最東端にある要塞です。当初予想していましたよりもはるかにボリュームがあり、堪能出来ました。まずシーズンオフということもあって観光客が極端に少ないことや海がとても綺麗だった点もさるごとながら、中身が中国のお城そのままなのが何よりも気に入りました。出来うるならここで群英の会を開きたいですね^^もちろん散策中の一海の心の中は三国志鎧を着用していました。また群英の会に向いているのは良く言えば昔のままで余計な看板が少ないからです。ああ〜ささやかながら群英の会を開催したい〜!!!(←もう爆発寸前^^;;)

竜が水を飲んでいる?
遺構がよく残っています。
蜃気楼見えるかな??
始皇帝も立ち寄ったのだろうか??
三国志鎧で走りたいー1
三国志鎧で走りたいー2
練兵したいなあ・・・
現地の人とのふれあい??
中国式お参り
【孟姜女廟】
とそんな野望を叫びながら、次に向ったのは孟姜女廟です。
孟姜女は万里の長築城時の悲劇が伝説化した架空の人物です。なぜ孟姜女と呼ばれるようになったのかと言いますと孟さんと姜さんの家の間にあった瓜から誕生したためです。何だかそのまま鬼退治でもしそうな生まれですね^^;その後結婚した夫が始皇帝の万里の長城築城に駆り出され、やがて夫が死ぬ悲劇の女性として伝えられています。しかしその後始皇帝までに求婚されるなど話が遠大に広がっていきます。添乗員の林さんと「どうせならその後劉邦か項羽とあって秦を滅ぼした、て話になれば話が大げさすぎて面白いですよね」と他愛のない話をしていました。

孟姜女
2005年3月3日〜秦皇島【角山長城・天下第一関・燕塞湖・北戴河】〜
【角山長城】
三日目は角山長城です。実は前日の予定だったのですが、老竜頭が予想以上に素晴らしく観光に時間がかかってしまったため、この日に延長されました。
長城はこれで二度目ですが、実は観光的にメジャーな長城には一度も行っていません。しかし人の少ない長城は誰の邪魔もないため、満喫出来ます。

ちょっとした山登り
ちゃんと上まで登りました!
その満喫感を増すために倒れる兵士の真似をしてみたり・・・
死んだ兵士??
長城で寝転がって空を眺めたり・・・
蒼天はどこまでも・・・
長城からの眺め
そして伏兵ごっこなどをして楽しみます(て何でやねん^^;)
とこんな感じで長城を満喫しましたが・・・帰りがまたすごい道を通って帰りました。「近道」ということで長城の横から降りたのですが、急斜面でかつ砂利道のため転びそうになりながら下山いたしました^^;

伏兵・一海
【天下第一関】
さて次は天下第一関です。長城の東端にあるため「天下第一関」と名付けられています。またこの額は明代の著名な書家によって書かれたものとして有名です。ここでは中国の城壁が楽しむことが出来ますが、一海を狂喜させた石像がありました。

かなり巨大です。
城壁の上
それは徐達の石像です。「え・・・徐達って?」と思われる方がほとんどだと思いますが、私にとっては思い入れの深い人物です。大学の卒論で明の朱元璋を小説で書きました。徐達は朱元璋の幼馴染であり、かつ優秀な部将でした。元の都・大都攻めも見事成功させたことでも史書にその名を残しています。徐達を見た瞬間
「おおー! 天徳(徐達の字)!!」
とまるで友人と再会したように叫んでおりました^^;あとは倭寇征討で名を挙げた戚継光の像もありました。出来れば湯和(朱元璋の部将)の像もあれば最高だったのですが・・・^^

徐達
戚継光
【燕塞湖】
次は風光明媚な燕塞河・・・だったのですが・・・ここは何といっても避暑地です・・・。池も見事凍りつき、かつ人の姿もないため、とても寂しかったです。また見るものもないため、滞在は15分ほどでした^^;

シーズンオフ^^;
【北戴河】
そして次も皇帝の避暑地の北塞河です。海まで見事に凍っていました。うーん、やはり秦皇島は夏に来るべき土地なのでしょうか^^風にさらされている毛沢東像がとても寒そうでした。

海が凍ってます・・・^^;
寒風吹き荒れてます。
この日の食事ですが、秦皇島に着いてからずっと気になっていたお酒を頼みました。その名は「求仙貴」です。秦皇島の銘酒で高価なものです。北京ダックが150元に対し、このお酒の価格は100元ですのでその高価さがわかると思います。味ですが実に香りが豊かで、脂っこい中国料理にはよく合います。まだ残っていますので、試してみたい方はお早めに一海宅までお越しください^^
秦皇島の銘酒「求仙貴」
2005年3月4日〜秦皇島【自由行動・燕山大学】〜
四日目は秦皇島市の自由散策です。まずは霊薬を求めて東に旅立った徐福の出立地に向いました。・・・がしかし! 何とシーズンオフで閉園中でした(涙)聞けば7月だけ開いているそうです。結局空しく秦皇島市にUターンする羽目になってしまいました。
その後、秦皇島商城(デパート)でどんなものを売っているのか見て回りました。
プラズマテレビなども置いてあり、内装も随分綺麗になっていました。その中で竈型の炊飯器があり、とても欲しかったのですが・・・電圧が違うため諦めました(て同じだったら買うつもりかい^^;)
商城を一通り見た後は市街地をブラブラしながら露店で買い物などをしました。そこで購入したのが今回初めてのゲット品「清明上河図」と玉璽です。その購入劇は「孟徳・奉先・公瑾くん買い物紀行」をご覧ください♪

4元です♪瑾
お昼御飯は商城の最上階のレストラン街でチャーハン(?)を食べましたが、量も多くとても美味しかったです。
午後は今回ガイドをしていただきました李先生の勤められている燕山大学を見学しました。大学では座談会などをしましてとても楽しかったです^^

燕山大学の張さんと
2005年3月5日〜秦皇島―遵化―懐柔県【清東陵:乾隆帝・西太后陵】
中国の高速道路
さて数日滞在しました秦皇島を後にしていよいよ北京に向います。その前に乾隆帝陵と西太后陵です。
【裕陵(乾隆帝陵)】

乾隆帝陵
【慈禧陵(西太后陵)】

頭を下げながら登ります。
西太后陵
鳳凰が龍の上にある彫り物
西太后
さすがに前代王朝の陵墓とあり、その区域は広大です。門と門の間でも車で5分ほどかかる広さです。思わず自分の家が何軒入るのだろうかと(て比べるな^^;)眺めておりました。
この西太后陵でいかにも一海らしい体験をさせていただきました。それが次の皇帝記念撮影です。
他の方がガイドさんに説明を受けている間に着替えをしてしまいました。その瞬間私のあだ名は「皇帝様」と決定してしまいました。また記念撮影も「皇帝は真ん中に行かなきゃ」とVIP待遇となってしまいました^^;
ただ「皇帝」の称号の登録料は高くついてしまいました。ついつい野望に負けてしまい、チャイナボッタクリの真髄を味わう羽目になってしまいました。ガイドの楊さんですら訳のわからない計算方法で当初交渉した値段よりもはるかな高額を請求されてしまいました。もっとも高額と言いましても日本円にすれば大したことはなかったのですが・・・それにしても悔しい〜!!今度は皇帝衣装を購入するから撮影はしないぞーーー!!(ここで「皇帝衣装を買う」というところは私の馬鹿なところです^^;;)
馬鹿のついでに税関没収覚悟で弓も購入しました。この時も野望に負け、値切りが中途半端になってしまいました。ここでも中国で買い物の際は邪念を捨てるべきだと実感しました。

【皇帝記念撮影】


(左から)添乗員の林さん、李先生、ガイドの楊さん
2005年3月5日懐柔県―北京【黄花城長城・胡同】
【黄花城長城】
長城を背景の先生

まだ未整理の長城

結構怖いです^^;
今回の旅行で特筆すべきは長城づくしであることです。またそのいずれも観光スポットではなく、人気がとことんありません。そしていずれも山道を滑り落ちそうになりながらの観光で、ちょっとしたハイキングです。特に黄花城長城は観光客ゼロという凄まじさで、城壁も修復されていない状態にありました。しかしそれがまた最高で、T先生との中国旅行の醍醐味と言えます。つくづく昔の兵士は凄かったんだなーと絶えず実感することが出来ました。
【北京!】

故宮よ、私は帰ってきた!!
そして、そして―!!いよいよ念願の北京入りです。故宮との再会です。9年前北京を去る際「食べかけのご馳走を諦めるようだ」と呟いておりましたが、ついに北京に戻ってきました。北京のホテルに到着後は少しばかり時間がありましたので、早速故宮へと向いました。
故宮は相変わらずの大きさで、画像ではその壮大さをお伝えすることは出来ません。うーーん、故宮よ、私は帰ってきた!!(某アニメの有名台詞^^;)

【胡同】
一海お気に入りの人力車

同室のS君と
守り神は尉遅恭と秦叔宝(唐太宗の猛将)
胡同
家庭の味・餃子
四合院
故宮から戻り、次は胡同巡りです。乗り物は私の大好きな人力三輪車です。成都で乗って以来すっかりその虜となっています。何しろ乗り心地が最高で、街の空気を直に味わうことが出来ます。中国へ参りましたら是非是非乗ってみてください。
胡同を一通り回り、最後は中国独特の住宅形態である四合院で食事です。四合院は日本で言えば長屋のようなものです。四合院では北京の家庭の味である水餃子をご馳走になりました。

【雑技団】

お見事!!
胡同からの帰りには雑技団の公演を鑑賞しました。雑技団の公演は初めてですが、人間はこんなことが出来るんだなあ、と驚きの連続でした。また演出が見事で感じ入りました。ラストには皇帝役の人を中心にフィナーレなのですが、予想通り「あれ、一海君舞台にいたんじゃないの??」と皆さんに言われてしまいました^^
【天安門】

夜の天安門♪
ホテル帰着後は夜の天安門を見学に添乗員の林さんと外出しました。天安門前では報道陣の真似をしたりとバカなことをしながらようやくこの日は終了しました。・・・しかし天安門もまた大きいなあ・・・。うん。
【後編へ続く】
後編へ