三国志鎧(明光鎧)の着付け方
今回、一海が持っている三国志の鎧の着付け方をNHK『人形劇三国志』の方々に解説をしていただきながらご紹介いたします。 |
ふはははははは。わしが乱世の奸賊と謳われた曹操孟徳じゃ。一海とやら。数ある鎧の中でよくぞこの曹操の鎧を選んだ!! わしがたっぷりと解説してやろう。さて・・・ |
待て!! |
む?!何奴?!! |
曹操、おぬしの思い通りにはさせぬぞ! |
おぬしは・・・! 劉備玄徳!! またしてもわしの邪魔だてをいたすか! |
漢王朝をお守りするため、おぬしの好きにさせん!! |
はははは! そうだ、兄貴の言う通りだ! この張飛様が相手になってやる!! |
うむむむ!! バチバチバチ・・・・!!! |
では・・・この孔明がご説明申し上げよう。 |
軍師殿、お願い申す。 |
あ・・・。 |
@まず、下着を着ける |
この衣服は何でござるか? 軍師殿。 |
関羽殿。この衣服はいわゆる下着です。 |
では、足に着けているのは靴下でござりまするな? |
いや、関羽。それは倭の国の足袋というものだ。裸足のまま靴を履けば、どうしても蒸れてしまう。と言って靴下では今一つ三国志の雰囲気になじまぬ。そこで一海殿は足袋を代用としたのだ。 |
さすがは兄者。 |
なるほど。兄貴はよく調べているな。 |
さすがは殿。ご賢察の通りです。 |
A戦ぽう(戦闘用の衣服)を着用し、靴、手甲を付ける。 |
ふん。愚かな玄徳と孔明よ。それぐらいのことで騒ぐではないわ。 |
何をっ! ならば貴様に説明できるのか? |
張飛、はやまるな! |
ふん。当たり前だ。この曹操様にかかれば簡単なことだ。 |
では、お手並み拝見といこうか。 |
まあ、見ておれ。下着を着用した後、靴を履き、手甲を腕に巻くのだ。その手甲だが・・・見よ!! |
まじっくてーぷと申すものでとめるのだ。 |
はーはははっ。まじっくてーぷだと? そんなむちゃくちゃな鎧があるのか? |
ふん。田舎者めが。 |
張飛殿。実は『三国演義』中の俳優たちの鎧もまじっくてーぷを多用しているのです。さすがは曹操。『三国演義』番外編を見なければ、ここまでの知識はありますまい。 |
ふははは。恐れいったか! |
B鎧を前から着込む。 |
さあ、いよいよ鎧を着るのだ。 |
殿。この鎧は前から着込むようになっているのです。 |
ふむ。なるほど。そして後の紐を下の写真のように結ぶのだな。 |
ところで兄者。まんとはいかがいたします? |
ああ。大体まんとて、何で必要なんだ? |
うむ。孔明、教えてやってくれ。 |
はい。関羽殿、張飛殿。まんとは気候の激しいわが国(中国)において寒さを凌いだり、また埃や塵を少しでも避けるために纏っているのです。 |
ふーん・・・。 |
ふん。ところで玄徳。この鎧の名を存じておるのか? |
うむ。孔明、教えてやれ。 |
ヒソヒソ(兄貴、本当は知らないんじゃないのか?)(張飛、余計なことを申すな) |
ふははは。玄徳、知らぬなら知らぬと・・・。 |
知らぬ! |
うぐっ! |
さすがは殿。あの曹操めも殿には敵いませぬ。では私が代わってお答えいたしましょう。この鎧は明光鎧と申します。胸に鉄板を張り、強化した三国時代最新鋭の鎧です。「明光」の名はその胸の板が光るため、そう呼ばれたそうです。 |
・・・というわけだ。曹操。 |
おのれ・・・玄徳に孔明。今に見ておれ!! |
Cそして肩の防具を着け、兜をかぶると完成!! |
よおおしっ! 後は兜をかぶっておしまいだな! |
いや、その前に肩の防具をつけるのだ。張飛。それに剣を革べるとの下に写真にようにつけるんだ。 |
なるほど。ところで何で髭がついてんだ? |
それは・・・。 |
それはだな・・・。 |
一海殿の洒落でございます。殿。 |
というわけだ。曹操。 |
おのれえええ、どこまでもわしに楯突きおって!! 今に玄徳めを滅ぼしてくれるわ!! |
ボソ(ひでえ・・・!!) |